

日本は高度経済成長が終了し、成熟社会へ移行としたといわれ20年近くになります。一方で、精神的な病や問題を抱える人が年々増加し、大きな社会問題となっていいます。特にバブル崩壊後は、失われた10年といわれ低迷し、ここ数年は、景気の悪さ、社会全体の閉塞感なども影響していると指摘されています。
厚生労働省の統計によると、1996年には43.3万人であったうつ病(鬱病)や躁うつ病(躁鬱病)の総患者(調査日には通院しなかったが前後に通院している者を含む)は1999年には44.1万人とほぼ横ばいであったが、その後、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と9年間で2.4倍に増加しています。同時にうつ病治療に使われる精神安定薬や睡眠薬の国民使用率も上昇しています。
21世紀はストレス社会といわれます。いえ、ストレス自体は以前から存在していたはずです。ではなぜ、この10年で精神的な問題を抱える人が急増しているのでしょうか。何か表面化していない別の要因・原因もあるのでしょうか。
年末近くになると自殺者が年間3万人を超えましたという新聞、ニュースを見かけます。なんと日本では1日平均88人が自殺している計算となります。
警察庁の発表による統計によると、1978年は年間自殺者20,788人、1997年24,391人と微増状態が続きます。しかし、翌1998年32,863人と3万人の大台を突破し、以後、10年以上毎年3万人以上の人が自殺で自らの命を絶っています。
世界の状況を見てみると、2004年データで10万人あたりの自殺者の1位は旧ソ連のベラルーシ35.1人、2位はリトアニア30.4人、3位はロシア30.1人、4位はカザフスタン26.9人、5位はハンガリー26.0人、6位は日本24.4人、7位はガイアナ22.9人、8位はウクライナ22.6人、9位は韓国21.9人、10位はスリランカ21.6人と続きます。日本は先進国で1位の自殺者となっています。
精神的な問題が悪化する原因のひとつして、発見の遅れ、相談できる人がいないなどが指摘されています。核家族化や地域社会の力の低下が進行することよって、悩みを抱え込む心の病となっていく人が増えているといわれます。もし、ひと言でも声をかけることできれば自殺を思い止まらせることができるかもしれません。
日本人の心が弱くなった・・・・・ともいわれますが、はたして本当でしょうか。