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映画『A.I.』 〜人間であることの意味〜 公開:2001年(米) 監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント/ジュード・ロウ 推薦者:津田 孝子 ■あらすじ 近未来の地球。「愛する」という感情をインプットされたA.I.(人工知能)を持つ最新型ロボットが開発される。11才のロボット少年デイビッドは不治の病に冒された息子を持つ夫婦に引き取られ、愛する母との生活を満喫していた。しかし実の息子が奇跡的に意識を取り戻し一緒に生活を始めると、デイビッドは「人間と違う」ということを意識し始める。 やがて、幾多のトラブルを経て、デイビッドは森の中に捨てられてしまう。ここから人間の子供になるためのデイビッドの長い旅が始まった・・・ ■「愛」と「人間であることの意味」 "Please make me a real boy!" ロボット少年デイビッドが、母親に愛されたい一心で、本当の人間の子供にして欲しいと懇願するシーンを、TVのCM等で何度もご覧になったことでしょう。あのCMからは、母親に愛されずに捨てられてしまった、かわいそうなロボット少年の物語だろうと推察されるでしょうが、これはまだ前半にすぎません。スピルバーグ監督の真骨頂が発揮されているのは、後半だといえます。 巨匠スタンリー・キューブリックが暖めていた企画を、彼と親交の深いスピルバーグが脚本、監督という形で映画化したと聞けば、後半の未来の描写や壮大なストーリー展開に興奮もひとしおでしょう。今年はキューブリック監督の名作「2001年宇宙の旅」が劇場公開されましたが、その年に公開されたこの 『A.I.』では、非常にリアルに"未来"の世界を描き、人類に対する大きな問いかけをも残したように思います。 それは「愛」と「人間であることの意味」。 人間が作った機械が、人間と同じ感情(愛)を持つことができるのか、もしそうなら人間はその機械をほんとうに愛することができるのか。そもそも「愛」とはなんなのか。そしてデイビッドが願い続けた「人間になる」というのは、どういうことなのか。「生命の尊厳」というのは何に依拠することなのか・・・ SFアドベンチャーの世界に浸りながらも、どこか哲人のような気分になれる奥の深い作品です。 この夏一番の超話題作、ぜひご覧になってみてください。 「A.I.」公式ホームページ |
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