■単純明快 IBM社やアップル・コンピュータ、ヒューレットパッカードなどの大企業で社内教育のテキストに使われているということで話題になり、今ベストセラーとなっている本です。 内容はすごく単純明快、2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」、2人の小人「ヘム」と「ホー」が登場し、突然なくなったチーズに当惑しながらも、新しいチーズを探しに迷路に出かけるお話です。それぞれのネズミも小人も、皆性格が違い、突然の非常事態に対する心の葛藤と、ものの考え方、対処の仕方の違いを見ながらストーリーが進められます。 言うまでもなく、ここで描かれている「チーズ」とは、私たちが求めるものですね。お金であったり、物であったり名誉であったり、人それぞれ違いますが、それらの象徴として登場します。たとえがあまりにも単純な上に、さらに、前書きでも、 「チーズ」とは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・等々の象徴。 「迷路」とは、チーズを追い求める場所、つまり会社、地域社会、家庭・・・等々の象徴。 と、単純な内容の上にさらに、ネタばらし(^^;)をしているくらい、明快な内容であります。 映画を見る前に、しっかりとストーリー&監督の意思意向などを聞いてから観るようなものでしょうか? これでは面白みも半減してしまいそうですが、この本の目的はストーリーを楽しむというところにはないようです。 ネタばらしの前置きは、差し詰めプラシーボ効果・・・そうですね、ビタミン剤的な本と言えるでしょうか。 ■「変化」への対応 もうこの本のポイントは、「変化への対応」ということに尽きます。 このことは今の時代背景を鑑みての、社会的キーワードでありましょう。大企業で社内教育に使用されているとありましたが、大企業にこそ時代の変化に対応する力が一番必要であることは誰しも理解できることです。 この短い寓話の内容で、自分を変えることの勇気がない人(世の中にはたくさんいらっしゃいます ^^;)、時代の変化を受け入れることができない人にとって、勇気を与えてくれる、即効性のあるビタミン剤になるかも知れません。 |
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