■日本の心を美しくする 今月の当会推薦書籍


「ファミリー」(上)(下)
スティーブン・R・コビー著 (キングベアー出版)

 〜なぜ今「ファミリー」なのか〜
 推薦者:黒岩宏光



■なぜ今「ファミリー」なのか?

「スティーブン・R・コビー博士の新刊が出るらしい!」
「かの「七つの習慣」の実践編となるような内容らしい!?」

私の友人からこの情報を得たのは9月初め頃だった。私にとっては、今年最後にして最大のビッグニュースであった。
前作「7つの習慣」については今さらながら申し上げる程がないくらいたいへんな書籍である。
世界中で1200万冊を売り上げるスーパーベストセラーであり、世界中の多くの人が読み、多くの人々に愛と知恵と感動を与えた不屈の名著である。
私自身、この本のお陰でどれほど人生が豊かになったことか、まさに黄金の羅針盤のような本である。この本の続編がいよいよ日本で発売されるのである。

この情報を聞いてからというもの、今読んでいる読書を全て中断し、毎日、早寝早起きの規則正しい生活に切り替え、腕立て伏せと腹筋30回づつを行い(読書とは何の関係もない ^^;)、このコビー博士の新刊書を読むのに万全な体制で臨んだ。今や遅しと待ちこがれ、発売日には我先にと書店に急いだのだった。

「ふぁ、ふぁ、ふぁみりー!?」

書店の新刊コーナーに山積みになっている、待望のコビー博士の新刊を手に取り、いささか拍子抜けしてしまった。
確かに、副題に「7つの習慣実践編」とは書いてあるが、「ファミリー」という題名であることは知らなかった。
「この、たいへんな時期にふぁみりーはないんじゃないかな〜、コビー博士、なにをのんきなことを言っているんですか!?」
というのが、率直な感想だった。

バブル崩壊、政治・金融不安、リストラに雇用不安、悪化するモラルや世紀末思想−今私たちを取り巻いている時代は大変な時期を向かえている。
この乱気流の時代に、新たなる指針を実践的に示してくれる内容になるのではないかと思っていた思惑が外れてしまった格好である。


■家族の時代
読み進むに連れて、自分の早計を反省する気持ちと、改めて前作「7つの習慣」のもつ絶大な効果を再認識できる内容に敬服する事になった。
全てに渡り、上下2巻の長い文章の中で、家族との間における「7つの習慣」の徹底的な実践を解説し、多くの例題を提示し、問題があればその解決方法をできる限り丁寧に掲載してある。

コビー博士はなぜここまで「家族」にこだわったのだろう。

答えは簡単すぎるほど簡単なのだ。

「乱気流」と言われるこの時代、いろいろな社会問題を解決して新しい未来を創造していくためには、最も基本的かつ重要な部分を最重要課題として見直していかなければならない。
コビー博士が本当に今の時代に必要だと考え、何とかしなければと考えた事、それは「家族」なのである。

家族は社会における最も基本的な単位。人生における最高に充実感を得られる場所。
家族の成功が無くて社会全体の成功はあり得ないというのは、冷静に考えてみても、もっともな理屈であり、とても正しい事である。

悪化する社会環境、低下するモラル、深刻化する離婚問題や不倫感、子供達への影響、家庭内暴力、これらの家庭、家族での基本的な問題が社会に段々と波及していく。いや家庭の問題=社会の問題なのである。
心の荒廃が基本的な原因であり、心の在り方が私たちそして私たちの未来を決めると言うところは、万人の納得のいくところであろう。

しかるに、この心をはぐくみ心を育てて行くところはどこか。お互いを励まし合い、学び合い、幸せを共有し、痛みを癒し、喜びと感謝の思いで共に人間として成長し、生きて行く人たちとはあなたにとって誰だ。
コビー博士の言う、私たちが目標とする「相乗効果」を生み出していく一番身近な人たちとは誰なのか。
あなたの人生にとってかけがえのない大事な人とは誰だろうか。



「我々の社会が他のあらゆる事において成功したとしても、もし家族をおろそかにしていたならば、その成功はタイタニック号のデッキで椅子を片づけているような虚しいものになるだろう。」

コビー博士のこの本に対する思い入れは冒頭のこの言葉に集約される。


■家族との時間をとろう
もっと家族とのコミニュケーションをはかり、家族との時間を積極的に作ろう。
家族としての目標、在り方を明確にし成功へ向けて学び合おう。
あなたがもし、お父さんやお母さんであれば、子供達とよく語り、彼らの心を理解してあげよう。彼らを陥れる危険や誘惑が今の時代にはとても多く存在する。

もし、明確な回答や指針が分からないときや、問題の解決が難しい場合、その解決方法と事例はこの本の中に記されている。この本の原則的な考えを学び取り、「WIN-WIN」の法則や「相乗効果」を発揮することが出きれば、その解決方法はあなたがいかなる問題に遭遇しても、全て自分の力で最善の方法で解決することができる。
あなたが家庭において成功しその目標に向かうこと、それは社会が成功し幸福に向かうことそのものなのだ。

まだ、前作「7つの習慣」をお読みでない方は、まず「7つの習慣」を読んで欲しい。あなたにとって人生最大の冒険になることをお約束したい。
そしてこの「ファミリー」と合わせ、1人でも多くの方にこれらの本を読んでいただきたいと心から願っている。


「愛は動詞である」 ステーブン・R・コビー



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