「心を創る七つの言葉」
梁瀬次郎著 時事通信社(1998年、1,100円+税)
推薦者:山下宏
昭和20年に輸入自動車の販売会社「ヤナセ」の2代目社長として今日まで経営の第一線で活躍してきた人生の大先輩の書かれた本を紹介します。
著者は日本の現在の姿を、「油断」と「慢心」と「うぬぼれ」というウイルスに冒され、そのウイルスが自己中心主義という不治の病を引き起こしたと喝破しています。
日本人の忘れ物を指摘し、早く病を治し、素晴らしい日本の再建を著者は願っています。以下に、その思いの一部を紹介します。
- 過去を知らずに明日は語れない
自国の歴史を知ること、自分の国を愛する心をもつこと、これが国際人のはじまりである。自分の国の過去を知るには歴史小説がよい。池波正太郎、司馬遼太郎、吉川英治、山岡荘八の各氏の本を読んで歴史を勉強しよう。
- 梁瀬氏の歴史観
1)石炭の時代(1763年産業革命から)
2)石油の時代
3)半導体の時代
4)心の時代(21世紀)
これからは心の時代。販売で言えば、セールスする人の心が大事な時代の到来です。
- 傍観者になるな
一人ひとりが先頭立って苦しみに対して挑戦をしてほしい。不況を嘆くのではなく、この不況を乗り切っていこうと行動する人が期待されています。
- 21世紀を開く七つの言葉
「おはようございます」「おやすみなさい」「いってまいります」
「ただいまかえりました」「いただきます」「ごちそうさまでした」
「ありがとうございます」この七つの言葉が人の心を創るということです。
- つもり違いの十ヶ条
- 高いつもりで低いのが教養
- 低いつもりで高いのが気位
- 深いつもりで浅いのが知識
- 浅いつもりで深いのが欲望
- 厚いつもりで薄いのが人情
- 薄いつもりで厚いのが面の皮
- 強いつもりで弱いのが根性
- 弱いつもりで強いのが自我
- 多いつもりで少ないのが分別
- 少ないつもりで多いのが無駄
作者不詳とのことですが、味わい深い言葉です。自戒したいものです。
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