本書は立教大学社会学部の斎藤教授の最新刊の書籍である。
斎藤教授に依れば、景気回復は「本物の回復」へ近づいているが、「完全復活」はまだ先で、あと2〜3年かかるという。
日本経済はやっと回復へ動き出したが、全体の企業を見ると、3割・4割・3割の層に分かれているという。上の3割はもう完全に復活している層で、何の問題もない。
4割はまだ、上へ行く可能性も、下へ行く可能性も残されている層で、これからの舵取りが大事という層である。残りの3割は、生きているのか死んでいるのか分からない、ゾンビといわれる地方の中小企業や自営の零細企業である。
このように日本は「光と影の経済」の二重構造になっている。グロバリゼーションのなかで、日本には日本の得意分野を再構築し、勝てる製造業やサービス業を創りあげていくという課題がある。これを突破した時に、日本経済は完全に復活するだろうと予測している。
私も基本的に、斎藤教授の考え方に賛同したい。元気が持てない人々に是非一読を薦めたい。
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