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昭和2年生まれの横内氏は長野県松本中学校卒業後、家業の農業に10年ほど従事した。ある時、東京大学東畑精一教授の講演を聞いて一念発起して事業家への道を歩んだ。昭和35年富士弦楽器製造(株)を創業、創業から26年で世界一のギター製造会社にした。その横内氏の歩みを綴ったのが本書である。 ■序章.人の力は無限 「「人間中心」の経営に徹し、会社の繁栄と社員の幸福について真剣に考え、目標を設定する」という文章の中に横内氏の人柄、経営者としての資質のすべてが表現されているといえよう。昭和54年に以下に示す経営理念等をまとめあげている。 経営理念: 「私たちは会社と私たちをとりまく人々の限りない生成発展に貢献することを使命とする」 私たちの目標: 1.私たちは楽器会社として世界的な評価を確立する 1.私たちは最高水準の技術を追究する 1.私たちはお客様の要望を製品に生かす 1.私たちは積極的に経営に意見を述べ責任を果たす 1.私たちは感謝と奉仕と連帯の意識を持つ ■第1章.自然の理にめざめる ・興味と関心を持ってトライすれば、必ず運をつかむことができる。 ・他人のやらないことをやろうと知恵を振り絞り、行動することが大切。 ・弱小会社でも、ひとりひとりが融け合って一糸乱れずに進めば、実力以上の力を発揮する。 ■第3章 他力に生きる 創業4年目の5月に横内氏はニューヨークに単身ギターを売り込みに出張せざるをえないことになる。しかし、英語ができないNYで横内氏は3週間頑張ってもアポイントすらとれない状況であった。普通の人ならとっくあきらめているだろうに。途方にくれ公園のベンチで泣いている東洋人に親切に声をかけ、英会話を教えてくれたハリー氏との劇的な出会いが彼の運命を変えた。 ・苦しい立場に立たされたときこそ、幸せを手にするチャンスである。 ・たったひとりで生きている人間などいない。人間とは「他力で生かされている」存在である。 ■第5章 人間中心の経営 ・人を中心とした経営を進めてきた企業は、時代に左右されずに成長を遂げる。 ・自分のことだけをやるのは平凡。まわりの人に喜んでもらえる行動を考えるのが非凡。 ・経営者とは、「人に幸せになってほしいと願う」ことを社員に呼びかけることが大切な 仕事。 ・十回二十回と思い続けると、それは行動になる。思い続けることでエネルギーが積み重なり、行動を起こす。 ・これからの時代は、二十四時間体制、年中無休でサービスを提供することが最大の付加価値となる。 以上、簡単に書籍の紹介をしました。私達が横内氏の生き方に学ぶべき点は何でしょうか。筆者なりに考えたことを以下に示したい。 1.志、目標を持つことの大切さ。 2.苦難・困難に出会ったときに、それに正面からぶつかれば道は開け、一段上のランクへ向上できる。 これ以上説明するのは蛇足である。是非、原書をひもといていただきたい。 |
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