松下氏は日本の自然景観美は世界一と考え、それを最大限に生かす道として観光立国を提唱していた。 ●日本経済の成長がもたらしたもの(負の側面) 1970年代から日本の経済の成長と共に、公害による環境破壊、自然破壊が進んでいた。美しかった海岸には工場が乱立し、廃液によってきれいな川や海が失われ、開発の名の下に山々の木々は失われた。この状況に強い警鐘を打ち鳴らしたのが松下氏である。 いかに産業の振興が重要であるといっても、それによって一方で美しい自然を破壊し、人間が苦しむような姿を生み出しているとするならば、これはあらためて考え直すべきだと考えたのです。 ●観光立国の提案 日本の実業は生産だけでなく、この景観美を生かし、実業にとりいれるべきだと主張しています。日本にある山や海、湖などの景観、四季折々の美しさは世界に一二を競うものである。それを生かした観光立国をすすめるべきだと力説しています。 ●日本はドイツと並ぶ旅行収支の赤字国
●問題解決への提案 1)人口の地方への積極的分散政策の実施 2)道路、空港、港湾などの設備の拡充、建設による地方の開発推進 3)府県制を改め、道州制を採用し、地方の活性化を促す 1998年の日本の現状を見たら、松下氏は何を言うだろうか。四季が巡り、山の美、海の美、日本の自然をこよなく愛した松下氏は、そこに住み、生きる人たちにとって住み良い国土とは何かを、真剣に考え、求め続けてたのです。 彼の考え方が是と考えられるなら、今ここに生きている私たちがその意志を引き継いでいきたいと筆者は願っているのです。経済と環境の調和という難しい課題を突破したいと考えています。 |
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