|
夏休み特集: 大人も充分楽しめる児童向け図書の紹介 推薦者:山下宏 子供も大人も楽しめる良書を紹介いたします。今年の夏休みに子供と読書の時間をもたれてはいかがでしょうか。 1.古田足日著「宿題ひきうけ株式会社」(理論社) あなたは小学生の時、夏休みの宿題にどう対処していたでしょうか。私はさんざん遊んで、残り二三日となってからあわててやるという最悪のパターンを毎年繰り返していました。表題のような会社があったら一番に頼んだ口だと思います。学校というものを考えるよい教材だと思います。 2.たかし よいち著、寺島竜一絵「みちのくの勇者たち−東北編」(国土社) 最近日本の各所で古墳が発掘されて新聞やTVなどで報道されていますね。この本は東北地方で発掘された古墳を題材に昔の人々の生活が書かれています。 3.ミヒャエル・エンデ作、大島かおり訳「モモ」(岩波書店) 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。「時間」とはいったいなになのでしょうか。作者は、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そのような時間を失っているのではないかと問題提起しているようです。 4.エーリッヒ・ケストナー作、高橋健二訳「点子ちゃんとアントン」(岩波書店) ケストナー少年少女全集3の本書は16章のお話で構成されています。特徴は各章の終わりに反省が書かれている点です。この16の反省を読むだけでも私は面白いと思っています。 5.C.S.ルイス作、瀬田貞二訳「ライオンと魔女」(岩波書店) 地上のどこにもない「ナルニア国の物語」全7巻の第1巻目です。長編空想物語は読み出したら7巻全て読むことになるでしょう。7巻の簡単な紹介をしておきます。 ナルニア生まれる…「魔術師のおい」(第6巻) 数世紀のち …「ライオンと魔女」(第1巻) ピーター王のころ…「馬と少年」(第5巻) 数百年のち …「アスピアン王子のつのぶえ」(第2巻) カスピアン王3年…「朝びらき丸、東の海へ」(第3巻) カスピアン王70年ごろ…「銀のいす」(第5巻) チリアン王のすえごろ…「さいごの戦い」(第7巻) 6.リンドグレーン作、大塚勇三訳「ミオよ、わたしのミオよ」(岩波書店) みなしごとして育ったひとりの少年が案内するゆたかな空想に満ちた民話風の世界をお楽しみください。 7.J.R.ヒメネス作、伊藤武好・伊藤百合子訳「プラテーロとわたし」(理論社) 純粋な心をつらぬき、よく見つめ、よく考え、愛や希望の灯を守りぬくよろこびを、味わうひまもないままに、少年少女の日々は、あわただしく過ぎ去りがちなのです。そのあわただしさに、少年少女たちの心はうずき、思いがけないほど深く傷つくことでしょう。こうした心のうずきをいやす一冊の本です。このように「はじめに」に書かれています。 8.シャーデヴァルト著、河原忠彦訳「星のギリシャ神話」(白水社) ギリシャの人々が大空の星座を眺めながら、星座にとどめられた偉大な人間たちのドラマに思いをはせたように、私たちもひととき雄大な星座の物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。 9.富山和子著「川は生きている−自然と人間ー」(講談社) ちょっと古い本ではありますが、今日問題となっている環境のことを子供さんと一緒に考えるにはぴったりの本ですよ。是非読んでみてね。 ![]() 以上、昔多感な(?)少年時代を過ごしたと自負している人が薦める少年少女向け本の紹介でした。 |
[ホームページへ戻る]