■日本の心を美しくする 今月の当会推薦映画



★Jmindスタッフ推薦 秋の映画紹介特集★

秋の夜長を皆様どのようにお過ごしでしょうか。毎年恒例の特別企画といたしまして、Jmindスタッフが選ぶ推薦映画特集ということで、ジャンル別に9本の映画を選出させていただきました。機会がありましたらどうぞご鑑賞ください。



★ドラマ部門(6本)

■シンドラーのリスト
 93年、米 監督:スティーブン・スピルバーグ
 出演/リーアム・ニーソン/ベン・キングズレー
●ご存知スピルバーグ監督の名作
第二次世界大戦下のドイツ。軍に商品を卸していた商人オスカー・シンドラーがその戦争でもうけた巨利を用いてナチスに接近し、強制収容所に連行されるユダヤ人の命を救ったという、今となってはあまりにも有名なお話です。

もともと善人という風ではなかった彼ですが、やがて労働者として買ったユダヤ人たちのことを、単なる労働力としてではなく、「尊い命」としての存在であると感じ始めるのでした。そして強制収容所に送られ、ガス室に入れられる寸前のユダヤ人を救い、その後もユダヤ人を買えるだけ買おうと奮闘します。彼らしく、クールに。

最後、もうすべてやり尽くしたという時になって、なおも自分の持ち物を見ては「これで、あと何人を救えただろう。これで1人、いやこれで2人・・・」と自分を責めるように言うシンドラー。やればできたのに、しなかった・・という為さざる行為への自責の念にかられ、苦悩する姿に、観ているこちらも涙が止まらず・・・。(hime)



■セブンイヤーズ・イン・チベット
 97年、米 監督:ジャン=ジャック・アノー 136分
 出演/ブラッド・ピット、デビッド・シューリス
●登山家ハインリッヒ・ハラーの類稀なる実話
ブラピ演じるオーストリアの登山家、ハインリッヒ・ハラー自身による回想記の映画化。
1939年、ハラー(ブラビ)は、妊娠中の妻を残しヒマラヤ登頂に出かけますが、途中で遭難し、第2次世界大戦の影響で捕虜となります。 脱獄したハラーは命からがらチベットに辿り着き、少年時代のダライ・ラマの家庭教師となり、7年間を過ごす運命となります。

当時のチベット&中国情勢なども描かれ、歴史的にも興味深い秀作です。雄大な山々と自然もこの作品の魅力です。 (kuro)



■オーロラの彼方へ
 2000年、米 グレゴリー・ホブリット
 出演:デニス・クエイド/ジム・カヴィーゼル/エリザベス・ミッチェル
●今が変わると未来が変わる
1969年、ニューヨークの古い倉庫で起こった大火災で、中に取り残された少女の救出中に消防士フランク・サリバンが殉職する。その30年後、再びオーロラが発生していたある日、息子のジョン・サリバンは父親が残した古いアマチュア無線機を発見した。そしてその無線機を通して会話をしたのは、30年前に死んだはずの父フランクだった。ところが、父に事故の話をして命を救ってしまったことから、大きな事件に巻き込まれていく・・・。

あれ?こんな話って、見たことがあるような・・?そう。「バック トゥ ザ フューチャー (1985年 アメリカ)」にそっくり。「今が変わると未来が変わる」という展開は同じです。ハッピーエンドとなるラストはちょっと安易な気もしますけど、ハラハラしたあとにホッとして、思わずにんまり・・・っていうことで、マル。

こんなふうに、自分の過去を変えることで今の自分のあり方を変えることができたら、どんなにいいか。でも残念ながら、現代の科学をもってしても、映画のようなタイムマシンもなければ無線機もありません。過去に戻ることができない以上、今のあり方を変えることはできません。でも、予想される未来を変えることはできるはずですね。現在ただ今の生き方をより良い方向に変えればいいのですから。(hime)



■イル・ポスティーノ
 95年、仏/伊 監督:マイケル・ラドフォード 107分
 主演:マッシモ・トロイージ / フィリップ・ノワレ
●素晴らしき詩と言葉の想像力
チリから亡命してきた世界的詩人「パブロ・ネルーダ」と、彼専属として働く田舎育ちで純朴な青年、郵便配達夫「マリオ」との友情のお話。
普段、私たちの日常生活においてあまり縁のない、彼らを取り持つ「詩」の世界でありますが、純朴な青年の心とイタリアの自然な風景との中で詠まれる「詩」の内容に、日頃忘れていた想像力の素晴らしさと言葉の持つ力というものを感じさせてくれます。

パブロ・ネルーダはノーベル文学賞を受賞した実在の詩人でありますが、このエピソードは原作者のアントニオ・スカルメタがネルーダに憧れて書いたフィクションであります。(kuro)



■コヨーテ・アグリー
 2000年、米 監督:デヴィッド・マクナリー 製作:ジェリー・ブラッカイマー/チャド・オーメン
 出演/パイパー・ペラーボ/アダム・ガルシア/マリア・ベロ
●実在するバーを舞台に展開するサクセスストーリー
N.Y.に実在するバー、コヨーテ・アグリーを舞台に展開するサクセスストーリー。歌手をめざして奮闘する主人公ヴァイオレットと夢を追う女性たちの姿をかっこ良く描いています。また、コヨーテ・アグリーで働く女性たちの激しいダンス・パフォーマンスのシーンはかなり見ごたえありで、楽しめます。

これ「フラッシュダンス(1983年 アメリカ)」によく似ている・・と思ったら、同じ製作者(ジェリー・ブラッカイマー)の作品なんですね。あの映画も感動的でした。映画館を出たあと、踊れもしないのになぜか足がステップを踏んでいた・・なんていう人もいらしたのではないでしょうか(それは、わたし(^.^;)?)。タイトル主題歌も大流行しました。

この「コヨーテ・アグリー」もストーリーは単純ですが、「夢」を叶えるために挫折や悲しみを乗り越えていくさまは、やはり感動的です。かたいことは抜きにして、手放しで拍手。 なんとなく力が出ないというときに、泣けて笑えて元気をもらえる映画です。(hime)



■グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
 88年/仏 監督:リュック・ベッソン  167分
 主演:ジャン・レノ
●骨太な男の友情
ご存知、リュック・ベッソン監督の出世作。2時間の短縮版が「グレート・ブルー」のタイトルで167分の完全版が「グラン・ブルー」となっております。素潜りの世界チャンピオン、実在の人物ジャック・マイヨールと、その親友エンゾ(ジャン・レノ)の男の友情を描いた名作。男同士の友情のドラマなのですが、この映画、なぜか女性ファンが多いとのことです?

この映画の主人公はもちろんこの二人ですが、地中海の白い町並みと青い海<グレート・ブルー>が主役であることはいうまでもありません。いや、ほんとに地球の海はグレートで、母の愛のようですね・・・ん? だから男の友情が映えるのかな?(kuro)



★日本映画部門(2本)

■千と千尋の神隠し
 2001年 監督:宮崎 駿
●強烈な神々たちのキャラクター
天地八百万の神々の姿がなんでこんなにおどろおどろしいんでせうか?(^^;)という疑問はさておいて、宮崎駿作品の中でも前作「もののけ姫」で描かれているようなアミニズム的世界観の流れをさらにグレードアップさせた、強烈な印象を与える作品であります。
恐らく子供の頃観ていたら、きっとこの映画のインパクトを一生忘れないでしょうね。それぐらい強烈です。なんでも、国内で公開された映画の興収記録1位の「タイタニック」(約260億円)の記録を抜いて1位になったというくらいですから、こ、これは事件ですよ、か、かあさん?(kuro)



■陰陽師
 2001年 監督:滝田洋二郎
 主演:野村萬斎/伊藤英明/真田広之/小泉今日子
 ●人は心ひとつで鬼にも仏にもなる
平安時代、怨霊や妖怪の心を妖術で鎮める「陰陽師」という役人たちがいた。その中でも絶大な信頼を受けていたのが安倍晴明。やがて右近衛府中将の源博雅と共に、人の心の「怨念」を利用して都を牛耳ろうとする陰陽頭・道尊との戦いが始まった。

今年は主人公である安倍晴明がNHKでもドラマ化されて話題となりましたが、映画の方では狂言師野村萬斎さんの安倍晴明、かっこ良かったですね。みやびな感じがまた一段とお似合いでした。

「人は心ひとつで鬼にも仏にもなる」という晴明の言葉は、重い言葉です。恨みや嫉みの心が顏の形まで変えて、まさしく「鬼」となる様子はほんとうにぞっとしました。知らないうちに、自分もあんな顏になっていることがあるのではないかと思うと、想像するのも恐ろしくなります。案外ひとごとではないかもしれません。「恨み心で恨みは消えない」という何かの本で読んだ言葉を思い出しました。
それでも見終ったあとに、晴れやかな、それでいて優しい気持ちで「最後に愛は勝つ?♪」と小さく鼻歌を歌いたくなるような小気味よい作品です。(hime)



★ドキュメンタリー映画部門(1本)

■地球交響曲1・2〜ガイア・シンホニー〜
 92、95年 監督:龍村仁 各130分
●180万人が観た、ドキュメンタリー映画の名作
自主上映(ビデオ化はされていません)という独自の興行方法ながら、180万人が観たといわれ、全国に根強いガイアファンを獲得している人気映画。来年度には最新作第4番が公開されるそうです。この映画を簡単に説明すると、地球と対話できる特殊な能力を持った人々が自らの言葉で悟りを語るという、実に淡々としたドキュメンタリー映画であります。主な出演者と対話する対象とは以下の通りです。

 ・ジャック・マイヨール(ダイバー)・・・海とイルカとの対話
 ・ラインホルト・メスナー(登山家)・・・山との対話
 ・ラッセル・シュワイカート(宇宙飛行士)・・・宇宙との対話
 ・野澤重雄(植物学者)・・・トマトとの対話
 ・エンヤ(音楽家)・・・ケルト民族との対話

地球の声が聞こえるこの人たちは、特別な能力を持った人たちなのでせうか?・・・いやもしかすると、声が聞こえない私たちの方が特別なのかもしれません。(kuro)



  以上、2001年秋の推薦映画特集でした。


  推薦映画バックナンバーもぜひご覧下さい。




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