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秋の夜長を皆様どのようにお過ごしでしょうか。今回は特別企画といたしまして、Jmindスタッフが選ぶ推薦映画特集ということで、ジャンル別に映画を選出させていただきました。 今回はPART1として、「ドラマ部門」をお届けします。 次回PART2(11/15号)は、「恋愛/ロマンス部門」「音楽映画部門」「SF映画部門」の予定です。 |
| ■ニュー・シネマ・パラダイス 89年、伊・仏 監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ 124分 完全版175分 出演/フィリップ・ノワレ、サルバトーレ・カシオ他 | |
![]() | ★センチメンタルな気持ちを味わえる秀作 人は誰しも愛され、庇護される幼年時代を過ごし、やがて大人へとなっていきます。 ひとたび、大人へと成長すれば、どんなにつらくとも、人生の荒波に対して、歯を食いしばって、独力で立ち向かわなければなりません。しかし、ふと人生に疲れた時に、幼少期の自分を無条件で愛してくれた人々の純粋な思いに心をめぐらし、そして、結ばれることがなった初恋の人を思い出すときに、なんともいえない甘酸っぱいノスタルジックな気持ちがわいてくることはないでしょうか?この映画はそんなセンチメンタルな気持ちを味わえる素晴らしい映画だと思います。 映画のクライマックスでは、もう若くはない主人公"トト"が、幼いころ、自分を愛してくれた老いた映画技師"アルフレード"の葬儀に出席し、彼からの形見を渡されることになります。その形見はアルフレードが幼いトトにあげることを約束した映画フィルムでした。その古いフィルムを見ながら、少年のような表情で涙を流す中年トト。そんな彼の姿を通じ、我々自身も忘れていた何か大切なものを思い出さずにはいられないでしょう。映画そのものへの賛歌を交えた作品であり、未見であれば、ぜひとも、一度、ご覧いただきたい映画です。 (張替一彰) ★映画の中の映画 自分のいままで見た映画の中で一番大切な映画です。当時映画館でこの映画を見た感動と涙を生涯忘れることはないでしょう。 「あなたのことが、本当に好きだったのよ・・・」 アルフレードの葬儀の時、彼の妻がトトに言います。トトとアルフレードは親と子ほど年の差がありますが、二人の友情は、映画を通して人生の貴重な思い出を築き、そして、映画を見る人すべてに美しい思い出を蘇らせるような力を私たちに与えてくれます。 音楽も実に素晴らしく感動的です。笑いあり、涙あり、ロマンスあり、すべての人生の喜びと感動がこの映画の中にぎっしりと詰まっています。映画の中の映画といえる傑作でしょう。(黒岩宏光) |
| ■アポロ13号 95年/米 監督:ロン・ハワード 2時間21分 主演:トム・ハンクス/ケビン・ベーコン/ビル・パクストン/エド・ハリス | |
![]() | ★勇気と信頼、努力と喜び アメリカが国威をかけた「アポロ計画」の中で唯一失敗した13号のお話。打ち上げのシーンがすべてCGだというので話題となりました。観たあとで知った私があまりにも驚いたのは言うまでもありません。 でも、そんなことよりも、夢にまで見た月面を目の前にしながら諦める勇気と、地球に帰ろうとする強い意志、そして何としても地球に還そうと奮闘する宇宙局の人々の必死の努力とお互いの信頼に心から感動しました。生還を果たした時のすべての人々の喜びの表情が、とても輝いていて美しかった。(津田孝子) ★実際に起きた"偉大なる失敗" 月面着陸を目的として、1970年4月10日に打ち上げられたアポロ13号は、月を目の前にして、前代未聞のトラブルに見まわれ、地球への帰還が絶望視される事態へと追い込まれる。そして、宇宙飛行士とNASAのスタッフ、さらに、地球に残された宇宙飛行士の家族によるサバイバルのための決死の戦いが始まる...。 これは、実際に起きた"偉大なる失敗"とされるアポロ13の物語です。特殊技術の効果が素晴らしく、実際の関係者が、アポロ13の打ち上げシーンを見て、「こんな映像があったのか!?」と驚いて、ドキュメンタリーと間違えたほどの出来だといいます。酸素欠乏、軌道コントロール、燃料不足、電力不足、大気圏突破、甚大な疲労との戦いといった次々と休むことなく発生する致命的な問題に対して、宇宙飛行士とNASAが知恵の限りをつくして、対処していきます。彼らの不屈の闘志、フロンティアスピリットに敬意を表するとともに、リスクマネジメントという観点において、多くの学びがある映画だと思います。(張替一彰) |
| ■ブレイブ・ハート 95年/米 監督:メル・ギブソン 178分 主演:メル・ギブソン/ソフィー・マルソー | |
![]() | ★スコットランド伝説の英雄ウィリアム・ウォレス アカデミー5部門を制覇したメル・ギブソン製作、監督、主演映画です。スコットランド独立の礎となった伝説の英雄ウィリアム・ウォレスを題材とし、リアルで迫力のある戦闘シーンが話題となり、3時間を越える大作となっています。 男であれば、大義のためにリーダーとして立ち、"Freedom!!"と叫びながら、獅子奮迅の働きをして、民衆の救世主となるようなウォレスのような生き方に一度はあこがれることでしょう。こういった英雄に感情移入し、興奮・感動できるのは、まさしく映画の醍醐味ですね。 現在、カリスマ的英雄を目にすることも難しい時代でありますが、たとえ、殺されたとしても、決して曲げることがなかった彼の信念に感動し、その遺志を継ごうする仲間の姿をみるにつけ、なんともいえないすがすがしさを感じます。ともすれば、忙しさにかまけて、平凡で退屈な日々の生活に埋没しがちでありますが、非日常体験、あるいは日常生活に対して新たな認識の方向性を与えてくれるような映画鑑賞の時間は、至福の時であり、黄金の時間といえます。 ただし、この映画の戦闘シーンは不必要なまでにリアルですから、気の弱い人や感受性の非常に高い人は、お気を付けください。(張替一彰) |
| ■パッチ・アダムス/トゥルー・ストーリー 98年/米 監督:トム・シャドヤック 1時間56分 主演:ロビン・ウイリアムス | |
![]() | ★”パッチ”・アダムスとして再生した男 医療の場に「笑い」を持ち込んだ掟破りの医師の実話であります。 「患者をなぜ病名や部屋番号で呼ぶのか?」、「苦しみの中での生より、質の高い死を」、「医療に人の心を」───精神病院に入院したハンター・アダムスは、その医師からではなく、そこにいた患者の老人から今までの発想を転換するような悟りを得、”パッチ”・アダムスとして人生を再生します。その後、一念発起して医師になるまでの困難と笑いのエピソードが描かれます。 こんな先生に診てもらいたいというよりも、希望実現に向けて己の信念を貫く姿に敬意を表したくなる作品です。(黒岩) |
| ■マイ・フレンド・メモリー 98年/米 監督:ピーター・チェルソム 101分 主演:キーラン・カルキン、エルデン・ヘンソン | |
![]() | ★助け合い、お互いを補いあって生きること 体が大きく力持ちだけど知恵が足りないマックスと、身体に障害を持つが頭脳明晰で気の強いケビン───ドラマのジャンルとしてはよくある、凸凹コンビものですが、この手の中でも決定版といえる作品です。 何もかも完璧な人間などそうそういるものではありません。お互いを助け合い、支え合い、足らないところを補い合って生きてこそ、「人生」・・・そんな思いを彼らの友情から考えさせられます。また、マックス役のエルデン・ヘンソンの演技には脱帽です。「ある場所」で号泣する彼の姿には思わずもらい泣きをしてしまいます。 ケビン役はマッコーレ・カルキンの弟キーラン・カルキン、お母さん役はシャロン・ストーン♪です。小学校高学年〜高校生の皆様にぜひご覧いただきたい映画です。(黒岩) |
| ■運動靴と赤い金魚 97年/イラン 監督:マジッド・マジディ 1時間28分 第22回モントリオール国際映画祭グランプリ 主演:ミル=ファロク・ハシェミアン/バハレ・セッデキ | |
![]() | ★逆境を生きるイランの兄妹 珍しいイラン映画ですが、このマジッド・マジディ監督は今年公開された「太陽は僕の瞳」などでも話題になり、最近ではイラン映画の知名度及び評価もアップしているようです。 妹の靴をなくしてしまった貧しい家庭で育つ兄とその妹が、1足の靴を二人で使い回すところからストーリーが展開します。貧しい中でも宗教心のある父親は、教会の砂糖にも手を付けず、隣に住む老人を労り、庭師のバイトをしながら必死に生活を支えます。そんな父親の姿を見て、二人は靴を買ってほしいと言うことが出来ません。そんな中、兄は3位の賞品が運動靴というマラソン大会に、涙ながらに体育の先生に出場を嘆願します。 この内容をいまの日本の豊かな子供達の姿に置き換えても、このような涙を誘う物語にはならないでしょう。あまりにも現実味がありません。このイランという国ならではの社会環境と文化が成せる物語であります。 しかしながら、どんな名俳優であっても屈託のない子供の演技に勝るものではありません。(黒岩) |
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