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映画『グリーンマイル』 〜美しい魂の奇跡〜 公開:1999年(米) 製作・脚本・監督:フランク・ダラボン 原作:スティーヴン・キング 主演:トム・ハンクス 推薦者:津田孝子 ■ラストマイル
死刑囚となった受刑者が処刑室へ送られる最後の時に歩く廊下「ラストマイル」。その廊下が緑色だったことからつけられた「グリーンマイル」。それが、この映画のタイトルです。この映画のPRのため、4月にマイケル・クラーク・ダンカンが来日して話題となったので、ご存知の方も多いことでしょう。 ■あらすじ 1935年、大恐慌時代のアメリカ。 ポール(トム・ハンクス)が看守主任を務めるコールド・マウンテン刑務所のEブロックに、ひとりの受刑者が送られて来た。 ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)という名のその黒人は、二人の少女を殺したという、身長2メートルを越す大男である。しかしそんな凶状が想像もつかないほど物静かな彼は、暗闇を怖がり、目はいつも涙で潤んでいた。 数日後、新しい受刑者がこのEブロックに送られてきた日、奇跡は起こった。凶悪犯の新米受刑者が大暴れして、看守の一人を瀕死の目にあわせた。別の看守が駆けつけて、騒動は収まるが、この日の朝から病気の痛みを必死に耐えていたポールは、廊下に倒れてしまった。 すると、コーフィがポールを呼んだ。「こっちへ来て下さい。」 立ちあがる余力などないほどだったが、なんとかコーフィの独房の前へ行くと、彼はいきなり両手を出して、ポールの身体をつかんだ。恐怖が走る。いったい何が起こったのか? 痛みが消えている。 ポール:「オレに何をした?」 コーフィ:「助けたんですよ、ボス。楽になったでしょ。」 奇跡を体験させられてしまったポールは、ほんとうにこのコーフィが二人の少女を殺したのだろうか、と、彼の罪状を疑うようになります。そして、ポールの疑いはこれに続く奇跡によって確信へと変わりました。 コーフィは少女を殺していない。彼は、殺された少女を彼の力で生き返らせようとしていたのだ・・・。 さらに、コーフィの不思議な力は、その二人の少女を殺した真犯人までも、ポールに教えることになります。 やはり、コーフィは罪を犯してはいなかった・・・。しかし、彼の無罪を知ったところで、どうすることもできません。ポールの仕事は、グリーンマイルを通って行く死刑囚を、心安らかに死なせてやること。そう、神からの贈り物であるかのような、この心優しい大男を、静かに安らかに、あの世に送ってあげることが、ポールの仕事だったのです。 その日はやってきました。 コーフィは、やわらかな、優しい顔で、グリーンマイルを歩いて行きました。 そして・・・。 ■美しい魂の奇跡 コーフィの癒しの力、奇跡の力に触れて、真実を知ってしまったポールとその仲間の心優しい看守たちですが、結局コーフィを助けることはできませんでした。 「びどすぎる。だって、これって、冤罪じゃないの!」って言いたくなると思いませんか? ところが、そうは思えなくなってしまうのです。 「その日」を前にして、ポールがコーフィに「望みはないか?」とたずねます。 コーフィは答えます。「すべてを終わらせることです」と。「人々がお互いに傷つけあうのに疲れた・・・」と。 あまりにも美しすぎる魂を持った彼には、この世で生きることそのものが、苦しみだったのかもしれません。 苦しみにある人びとを癒しつづけ、自分の持てる力と愛を与えつづけたコーフィ。 人びとの悲しみや苦しみを、すべて自分のものであると感じてしまうコーフィ。 この世の中に、いったいどれほどの悲しみや苦しみがあるだろうか・・・と考えたときに、彼がどんなに辛い悲しい気持ちでいつづけたのかは、想像に難くありません。 「疲れた・・」と言った彼の目には、いつものように涙がにじんでいました。 コーフィの願うように「すべてを終わらせる」のであるならば、ポールとその仲間たちに、天国に還るであろうその時を、見届けてもらえてよかった・・・。そう思わずにはいられません。 〜美しい魂の奇跡〜に、触れてみてはいかがでしょう。 あなたの心の奥にある「美しい魂」が、きっと感応すると思います。 |
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