「ビジネスモデル特許」の巨大な波がもたらすもの
記者:山下宏
今、特許業界の関係者を中心として、非常に注目を集めている話題は「ビジネスモデル特許」だろうと思います。アメリカ発の「ビジネスモデル特許」が日本企業にどのような影響を与えるのか、大きな関心を呼んでいます。あなたは「ビジネスモデル特許」という言葉を聞いたことがありますか?■1.「特許」とは何か? 特許とは発明をした人に、その発明を公開させると同時に一定の期間に限定して先行者の利益を得る権利を与えようという国の制度であるということができます。発明を奨励する制度ともいえます。 日本では、発明を「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう」と定義しています。 ■2.特許になる要件 日本で発明が特許として認められるためには、以下に示す四条件が考えられています。
■3.「ビジネスモデル特許」とは何か? 「ビジネスモデル特許」とは、非常に簡単に説明するとすると、電子商取引に関する新しい方法、あるいはシステムに関する特許のことであります。
■4.「ビジネスモデル特許」の内容からみた種類 ビジネスモデル特許にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に簡単にその種類を列挙します。
■5.特許制度の歴史 特許制度は15世紀のイタリアのベネチアにその始まりをみることができると言われています。その当時、技術工芸の創作者には十年間の独占権を与え、厚く保護しました。この制度の誕生には皆さんもご存じのレオナルド・ダ・ヴインチという発明家が関わっていたそうです。 特許制度はイタリア文化を世界の中心に引き上げることに寄与し、イギリスでは産業革命を通してイギリスの発展に大きく貢献し、アメリカではエジソン等の大発明家を多数産みだし、アメリカの発展に貢献しました。 特許は歴史的にはその国の発展に大きな貢献をしてきていると言えます。その歴史的な点からみると、「ビジネスモデル特許」も産業の健全な発展を阻害するという見方もあるが、経済を活性化すると考えた方がよいのではないでしょうか。 ■6.21世紀は「知」の時代 一万年前の農業革命、300年前の産業革命という大きな転換期を経験した我々は、今第三の転換期にさしかかっているのだという。それがIT(情報技術)革命であるのだという。これからの社会は人類が有する「英知」を活用して、低エネルギー、低労働力、資源非依存型の産業を生み出すことが求められています。 ■7.「ビジネスモデル特許」のもつ意味 「ビジネスモデル特許」に関しては、日本はアメリカに10年遅れていると言われています。「ビジネスモデル特許」は何を我々に示唆しようとしているのでしょうか。 新たなサービスを考えた人には「ビジネスモデル特許」という評価が与えられる時代がやってきました。発明に対する考え方も、真の発明とは「顧客が求める技術を提供することにある」と変化しつつあります。発明の本質は有用性にあると見るべきであると主張している考えることができましょう。 顧客ニーズの発掘とそれに的確に応えられる企業システムの構築こそが日本企業が生き残る唯一の道のように思われますが、皆さんはどのようにお考えになるのでしょうか。 【参考資料】 1.ヘンリー・幸田著「ビジネスモデル特許」(日刊工業新聞社) 2.雑誌TRIGGER・2000年1月号緊急特集「ビジネスモデル特許」 |
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