■ 「日本語の素晴らしさ」
金田一春彦著「ホンモノの日本語を話していますか」角川oneテーマ21(2001)の書籍を参考書として、日本語の特徴について見てみたいと思います。日本語が持っている素晴らしい側面が浮き出てくると思います。
- 特徴1.
- 日本語は方言の違いが非常に大きい言語である。
九州地方の方と東北地方の方が方言で話したら通じない。 同じ東北地方でも福島と青森でも方言では意志疎通ができない。
- 特徴2.
- 発音という観点から見ると、日本語は発音の単位が極めて少ない。
「いぬ」という言葉は「い」という音と「ぬ」という音の2つの音からできています。日本語の発音の単位は全部で112で、全ての日本語はこの112の音からできているそうです。一方、英語では音の単位は3万以上あると言われているが、正確な数字は数えられていない。
このような特徴故に、日本の国語教育は非常にうまくいっている。文字がまったく書けない人はほとんどいない。又、最近パソコンで音声入力が実用化されようとしているのも、発音の単位が少ないことが寄与しているということである。英文での音声入力はかなり難しいということのようです。
- 特徴3.
- 文字という側面から見てみると、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字交じりと種類が多く難しい面はあるが、新聞・雑誌等を見たときに、パッと大事なこと、要旨をつかむことができるという大きな特徴を持っている。
漢字だけの場合や英語の文章では残念ながらこのようなことはできない。
- 特徴4.
- 文法的な側面では、
- 日本語では言葉が動作と同じ順番で並ぶので非常に合理的である。
時間・場所等が大きい方から小さい方へ言うので捉えやすい。
- 数の数え方が非常に合理的である。
1(いち)から10(じゅう)までの1桁の数字を覚え、10(じゅう)、100(ひゃく)、1000(せん)、10000(まん)等の桁を表現する数え方を覚えれば、あらゆる数を簡単に表現できる。21(にじゅういち)という数字は10を2倍した「にじゅう」に「いち」を加えてものということで非常に簡単に表現できるし、その意味するところも簡単に理解することができる。
かけ算も九九(くく)を覚えればOKという大きな特徴を有している。
小学校低学年でかけ算をする基礎である九九を十分覚えることができる。
- 特徴5.
- 日本語は単語の数が極めて多い。又、新しい単語を容易に作ることが出来る。
例えば、「車」という漢字から、新車、中古車、外車、国産車、対向車、
消防車、救急車等数多くの意味のある言葉を作ることが出来ます。
日本で、字が書けない人がほとんどいないという点や、日本人は簡単に引き算が出来たり、暗算が出来たり、するのは私たちが日常使っている日本語が素晴らしいという面に大きな功績があるのだという点について、読者の皆様は合点していただけたでしょうか。
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