■今月のコラム

「日本の心」について

 記者:愛川 良樹




私たちの会の名前の一部でもありますが、「日本の心」というよりも「日本人の心」ではないかと言われる場合があります。が人の心をも含むものとしてみた場合やはり「日本の心」と呼んでいただきたいと思います。そこには日本古来からの風習や慣習といったものも当然含まれてくるでしょう。かといって昔に戻ろうということではありません。日本にしかないすばらしいものも多く残っていることはすばらしいことだと思います。

皆様は「小さな親切」運動というものが日本から生まれたということをご存知でしたでしょうか。
この「小さな親切」運動として世界的な運動となっている海外版の『小さな親切の花束』という書籍のなかに以下のようなことが書かれてあります。


■日本のみなさんへ

著者が若い頃世界をめぐる貧乏旅行をしている時ひとりの日本人と知り合い、半年彼の下宿の世話になったそうです。その下宿のおばさんがやさしさとおもいやりの大切さを教えてくれたのでした。20年後にそのおばさんの死を知りもう一度お礼を言いたかったという著者が、とうとう会えずじまいでしたが、今は亡きそのおばさんにたむけ、贈りものになると信じている本書の中で

 ふと表れる善意は、誰に要求されるものでもありません。ただ純粋に、私たち人間の魂が、「こうしなさい」と呼びかけたために起こるのです。(中略)
 このたび、日本の皆さんにこの本を紹介できることになり、私は「親切運動の故郷に帰ってきた」、そんな思いを抱いています。そもそも、私に「ちょっとした思いやり」を教えてくれたのは、ある日本女性でした。

と書かれてあります。
日本人より日本人らしく日本を愛する著者は、この書籍を日本人に理解できるような内容に編集してくれました。


■アメリカでベストセラーに

その本書がアメリカでベストセラーになると同時に、世界中の読者の間に「小さな親切をしよう!」という運動が起こる起爆剤になったそうです。
世界をもっと住みやすい場所にしたいという願いは、万国共通だというしるしであったのでしょう。

そしてその本家本元の日本においてさらに大きく飛躍している現状に驚ろかされてしまいます。


■「小さな親切」運動

1963年6月"できる親切はみんなでしよう"をスローガンにスタート。その参加者は274万人に達し親切を実行した人に贈られる実行章受賞者は404万を越えたそうです。
「涙が出るほどいい話」という書籍の中にその一部が収録されています。

この「小さな親切」運動本部の代表である森亘氏は

この「涙が出るほどいい話」の中に盛られている諸々が、ただ単に悪い出来事の数々によって荒んでしまった気持ちを癒すためだけでなく、もう少し人々の心の中にまで立ち至って、世の中の「悪」そのものを減らすべく役立ってくれるなら、それは私たちにとってもさらに喜ばしいことだと、申すべきでしょう。

と述べられています。
これも「日本の心」と呼べるのものではないでしょうか。


■日本から世界へそして日本の心へ

日本から世界へ大きく広がっていった運動が他にあったでしょうか。誰でもでき、そして誰でも喜んでもらえる運動はすばらしいと思います。そして世界中でこの運動が展開されているのです。
今回は「日本の心」の一部をご紹介いたしましたが、「日本の心」というものはこれだと限定できるもではないと思います。
皆様もこれから「小さな親切」から始めてみませんか。そして『小さな親切の花束』で世界中を飾り、皆様の手でこの美しい花束をこの地に埋め尽くしていきたいものです。







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