■今月のコラム

「大国日本の課題」

 記者:生きがい情報士:山下宏



 ■ 「大国日本の課題」


小泉政権が誕生し、「聖域なき構造改革」を進めつつあります。大国日本が抱える課題について考えていきたいと思います。


1.個人が豊かになる国造りを!

第一の課題は国の舵取りをどのように進めるべきかということになるのではないでしょうか。それは個人が豊かになる国を目指そうということだと思います。
明治維新後、富国強兵のスローガンにて国を豊かにし、戦後は企業を豊かにすることに成功しました。これからは個人が豊かになる社会造りを目指すべきであると考えます。

政府は上智大学の渡部教授が以前より提唱している一律10%の税制を施行して、個人が豊かになる素地を作るべきです。諸費税の場合のように中途半端な例外規定は設けるべきではありません。その税収の中で、政府・地方自治体等の活動を考えるべきです。いわゆる小さな政府構想の具体化です。
企業も株主や従業員といった個人が豊かになるような運営を進めるべきです。企業の収益向上に貢献した個人にはそれにふさわしい処遇をする必要があります。


2.ホワイトカラーの生産性向上を!

日本は世界一のブルカラーを有する国です。製品の生産に対する生産性は抜群ですし、製造技術はどこの国もまねができるレベルを凌駕しています。NASAの宇宙ロケットの打ち上げには日本製品が数多く寄与しています。

その一方で、今まであまり指摘されていませんでしたが、ハワイトカラーの生産性は極度に低い現実があります。
大学の研究が社会の今抱えている様々な問題を解決したという例はほとんど無いでしょう。最近でこそ、大学が特許を取得して収入を得ましょうと言われるようになりましたが、ちょっと前までは、企業の技術者と付き合っている先生は白い目で見られていたのです。 日本ではいまだに実学を軽視する傾向が残っています。企業に就職してから必要とされる色々なことについて、まとめて教えてくれるビジネススクールのようなところはほとんどありません。アメリカに留学しなさいというのが実体です。

大学の改革が急務であると同時に、企業でのホワイトカラーの生産性向上も急務であると思うのです。仕事を進める上で役に立つ考え方、ビジネスツールを知らない人が非常に多いのです。経団連とかいうような経済団体がいくつかあるようですが、これからは人材育成が一番大事だから、ビジネススクールを作ろうといったことを考えているという話を聞いたことがありません。


3.教育システムの見直しを?

日本にとっての一番の資源は人的資源だと私は考えています。人材の育成に真剣に取り組む必要があります。
社会的な指導者として活躍できる人材の育成および実学を身につけた人材を育成が極めて大事であると筆者は考えております。

戦後の記憶力中心の教育、平均的レベルアップの教育の時代は終わりました。これからは各人の創造性や考える力が求められる社会です。

企業の多くはこれから何をすればよいのか、どちらに舵をとればよいのか進路を決めるのに困難を感じているのが実情ではないでしょうか。自分に都合がよい見本がない時代へ移行してしまいました。自らの力で自分たちの道を切り開いていくということが求められています。前例はないのです。むしろ前例がないからこそ、やる価値があるという時代へ突入したのです。

自ら考え、行動し、行動を修正して、更に考え、行動するという繰り返しが求められているのです。何が課題であるかすらわからないのです。課題を発見する能力も必要なのです。仮説構築力が求められると言い換えることができるでしょう。

大国日本は混迷の中に彷徨っていてよいというわけにはいかないのです。世界の命運を握っているのは日本なのです。日本人にはそれだけ大きな使命を頂いているのだという自覚が必要です。エネルギー問題、環境問題等地球規模の課題を解決する使命を帯びているのは皆さん日本人一人一人なのです。それだけの力を持っている人が眠っていては駄目なのです。大きな夢を抱き、その実現に向けて多くの方が活躍されることを期待しております。






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