■トップが期待するヤング・エグゼクティブの条件(1) =基本はいつの時代にも通じる= 5月は新人の季節ですが、新人の方は劣等感やカルチャーショックに悩まれる方もあるでしょうが、初めは皆一年生だったのですし、数知れれない失敗や挫折を通して大きくなっているのだと思って、新人の時でしか学べないことをしっかりと学んで「世のため・人のため」になる社会人になっていただきたいと願っています。大きな人生計画をたてて、一歩一歩積み上げていく努力の喜びを是非味わっていただきたいのです。 焦ってはなりません。小成を願ってもいけません。自分のミッションを発見し、実力を蓄えるのが青年期の重要な課題です。「心がワクワクし、人に喜んでもらえる仕事」を発見し、そしてよい仕事をする人を目指して、いつの日か夢を実現してください。その日がくるのを信じて待っております。 企業の強靭さは、トップ(経営者)の力量もさることながら、ヤング・エグゼクティブ(中堅幹部・社員)の問題解決能力やリーダーシップに大きくかかっています。企業の繁栄・発展はトップや部門責任者による現状の正しい認識と意思決定の一手一手の積み重ねの結果としてもたらされるものであって、組織力は全社員の意思の総和とベクトル(方向)に、つまり集合想念のエネルギー量に比例します。ではどのようにして問題解決能力を高めたらよいのでしょうか? ■実務能力でナンバーワンの分野を持つ ヤング・エグゼクティブはほとんどの人はプレーイング・マネージャーでもあるので上司の方針や指令に基づいて、目標を達成しながら部下の個性と能力を引き出して任務を遂行することになります。自分づくりをしながら他の人の能力向上や人格向上に働きかけていく、人生において錬磨を受ける時期であり、「利自即利他」を個人レベルで実践することになります。企業活動では社内外の経営環境の変化により、次々と新しい経営課題があらわれてきます。トップに期待されるためには「この課題は、A君にやらせよう」とトップの頭にヒラメキを与えるような部門内では一番、でき得るなら全社で一番という得意分野を持つことです。どんな分野であっても輝きある突出した分野を身につけると、仕事をすすめる基本はほとんど同じ手順で処理する事が可能になることを体験するでしょう。 例えば、住宅を建設するとすれば、企画を立てるための情報として、家族構成の現在と未来は、予算や資金調達方法、建設場所、着工の時期と期間、その間の仮住居はどうするか、電話や上下水道、ゴミ処理、防災等のライフライン等建設するための条件をキャッチすることになります。次に、間取りや構造を決め、建設業者を選択して契約する。近所の方々へも挨拶して、あるいは事前に説明会を開いて協力を得ます。そして着工したら、工期、予算、出来ばえを監理する。完工したら引き渡し、所有権登記や代金回収の契約と履行をしっかりと処理する一連のビジネスプロセスが進行します。更に保全(メンテナンス)や定期点検、台風や地震時のアフターケアをすることになります。特に、このアフターケアが信用の礎となります。 ・Target-P-D-C-A ![]() ・5W3H 1)who … だれが(担当者は?) 2)where … どこで(担当部門は?) 3)when … いつまでに(期日と時間は?) 4)what … 何を(方針・課題は?) 5)why … わけは(目的と理由) 6)How … いかに(方法は?) 7)How Many … どのくらい(数量、人数は?) 8)How much … いくら(経費・原価・価格は?) 仕事はいつもTarget-P-D-C-Aの手順ですすめられ、5W3Hを準備確認して着手します。よい仕事とは、住宅建設を通してお客様に喜び・幸福・愛を与えることです。住宅という「物」を提供するのではなく住宅が持つ機能(はたらき)である「安全」「快適さ」「家族の幸せの空間」等をサービスする心構えが、常々お客の幸福を考え続ける愛があることが得意分野を醸成し、ナンバーワンへと導いてくれるのです。 ナンバーワンの分野を築く過程では「蓄積の原理」が働き、それだけの努力精進をしたと周囲は認めてくれ、「おい、お前の出番だぞ!]と必ず声がかかるようになります。こうして学びとり体得した知恵と経験は認識力や判断力となって住宅建設以外でも優れた問題解決能力として発揮されます。コンピューターの導入、店舗展開、工場や物流センターの建設、販売促進、海外への進出等の新たな経営課題に出会ったら、蓄積された認識力と経験則や事例に重ねて、意思決定におけるチェックポイントをあらかじめ考えておいて(ビジネスプロセスを設計して)遂行すれば成功の確率は極めて高くなり、決定的な失敗を避けることができます。このようにして成功体験を積み上げて得意分野を一つ一つ増やしていけば、より高次の仕事ができるようになり、多様な価値観と豊富な解決手段を持つ大きな器のリーダーへと進化していけることでしょう。 ■鳥の眼と魚の眼を持つ 仕事は高所大所(大局)から観る鳥の眼と、足元、目前(小局)を広角的に観る魚の眼とのバランス感覚を持って観ることが、真実を知る手だてとなります。ヤング・エグゼグティブは多様な経験を積める恵まれたポジションであるので、自分の価値感のみで判断せず、一段上の立場から判断する訓練を積みます。未知の事は勿論、ありふれたつまらない仕事に見えても企業の中では不必要な仕事はないと受け止め、一生懸命取り組むことが認めれれるための第一条件と言えましょう。 今回は、実学レベルの話で少し硬い話になりましたが、次回はその2を述べます。21世紀を担う若者に心からエールを送ります。ありがとうございました。 |
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