■シリーズ「ワールド・スピリット」 世界の文化を訪ねて

お詫び
「前回のナポリミラノはいったいなんなんだ?」とのお問い合わせを多数いただきました。
毎回ご覧いただいている皆様には、たいへんご迷惑を(^^;)おかけしまして恐縮です。
「ネタが切れたんじゃないのか?」とのご意見もいただきましたが、決してそのようなことはなく、 ま〜その、「ナポリ」については見て死ぬほどのものではないという意味と、「ミラノ大聖堂」については、よけいな言葉はいらないほど美しいという意味で解釈していただければ・・・と、思います。

さて、今回からヨーロッパの貴婦人「フランス」をレポートします。

第6回 フランス
「パリ〜創造とインスピレーション」   記者:黒岩宏光


■世界のギンザ通り
昨年のサッカーW杯の開催地であり、そして優勝国として大いに沸き、世界の注目を浴びた「フランス」。
このフランスはまさに、ヨーロッパの貴婦人との形容がピッタリの、優雅なるヨーロッパの代表ともいえる国であり、ここを訪れる観光客数も年間6000万人(世界一)と世界中の旅行者に愛されている。

どこの町でも、一番賑やかな通りには、「ギンザ通り」の愛称で親しまれるが、ここパリのシャンゼリゼ通りは「世界のギンザ通り」といえる。

イタリアはローマなどの古くからの歴史に築き上げられた町という趣があるが、ここフランスはパリを代表とするような「創造と創作」によって築き上げた華やかな町という感じである。

フランスの創作魂は、多くの文豪や芸術家を生みだし、町並みはもちろんのこと、料理や菓子までをもアートにしてしまう。
余談だが、先のサッカーW杯開会式の演出などは(4大陸を象徴する4体の巨人がコンコルド広場に集結する)、フランスならではの芸術性の高い?独創性を再認識させてくれた。


■目指せモンマルトルの丘
さて、パリの北に位置するモンマルトル(Montmartre)であるが、今でこそサクレクール寺院などが建ち(1919年)、観光スポットとして人気があるが、かのゴッホ、ドガ、ピカソなど超ド級の芸術家が住み、活躍した町としても有名である。

今でも、彼らのような画家に憧れ、世界中の画家の卵がこのモンマルトルの丘にやってくる。その他にもシェフ(最近のワインブームなどでソムリエを目指す者も増えているとのこと)や菓子職人を志し、ここフランスで料理の修行などに励む者も多い。

余談で恐縮だが、私の従兄弟も芸術家を志し、1年間の約束でパリに渡ったのだが、現地の女性と恋に落ち、そのまま結婚してパリに住み着いてしまい、日本に帰ってこなくなってしまった。
彼曰く「ここは最高だよ。ここにいるとなぜか創作意欲がわくんだよな。きっと、同じ志の人が多いし、それがいい刺激になって、インスピレーションのような形で伝わって来るんじゃないかな。日本には戻れないよ」とのことなのである。
「・・・・・・」

これも、フランスの持つ創作魂の魅力のなせる技であり、世界中のアーティストを目指す人々の感性と創造性を刺激して止まないのだ。


■世界遺産のオンパレード
さて、パリの見所はとても多い。
パリならびに郊外だけでも、セーヌ川、凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム寺院、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場、ルーブル美術館、オルセー美術館、シテ島・サンルイ島、モンマルトルの丘など名物スポットは尽きない。

その他、フランス各地にもぜひ訪れてみたい名所が山ほどある。

・豪華絢爛の極み「ヴェルサイユ宮殿」
・奇跡の寺院「モン・サン・ミッシェル」
・シャンポール城、アンポワーズ城などの「ロワールの古城」
・シャンパーニュの「サン・レミ修道院」
・ヴェズレーの「サントマドレーヌ教会」
・ステンドグラスで有名な「シャルトル大聖堂」「ブルージュ大聖堂」
・ノートルダム大聖堂で有名なドイツ文化の町「ストラスブール旧市街」
・氷河期の壁画が残る「ラスコーの洞窟(ヴェーゼル渓谷)」
・南仏料理で女性に人気の「南仏プロパンス(アルル、オランジュのローマ遺跡)」
・カリエステ(ギリシャ語で最上の美)の海「コルシカ島」など

以上すべてユネスコ認定「世界遺産」登録となっている。
ちなみにフランスの「世界遺産」登録件数は23件と世界一なのである。
しかも、文化遺産(人類の創作による建造物、文化、芸術など)の登録は23件中21件と(残り2件は自然遺産)ほとんどが文化遺産で占められている。さすが創造の都フランスである。


■美術館でインスピレーションを
まともにフランスを見聞しようなどと思ったら、最低でも1週間は欲しい。もしも、時間の都合でこの中からどれかを選べといわれたら、私は迷わず「ルーブル美術館」、「オルセー美術館」を推薦する。

理由は、フランスの夢と栄光とそして創造性を詰め込んだ玉手箱のような「世界屈指の美術館」と言えるからである。その蓋を開け、創作性の心を感ずる者であれば、なにがしかのインスピレーションが下りないわけにはいかない。
ご存じ「モナリザ」や「ミロのビーナス」はもちろん、ダビンチ、ミケランジェロ、ドラクロワ、モネ、マネ、セザンヌ、ゴッホといった蒼々たるアーチストの本物の一大芸術作品を拝めることとなる。

この国で活躍した「創造と創作の天才」の受けたインスピレーションによって描かれた作品を見て、見る者にも同じように天才の受けたエッセンスを感じ、その創造性の一端にあずかれれば、これ幸いと思うのである。

フランスに来たらその「創造性と創作意欲」に着目して見聞してみよう。きっと何か新しい考え方や生き方なども創造できるかもしれない。特に日本人には学ぶべき内容ではないかと思うのである。

まずは、「ルーブル美術館」、「オルセー美術館」の両美術館へ。



次回は、フランス2「奇跡の寺院モン・サン・ミッシェル」の予定です。





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