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ヨーロッパを旅行中、必ずと言っていいほどスペイン人の方と遭遇しました。 みんな陽気で、自然な明るさを持っているように感じます。 きっと、闘牛を見てフラメンコを踊ってパエリヤを食べてシェスタしているからでしょう。 |
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■天空の覇者スペイン
はるばるやってきました、スペインまで。セビーリャの南、ジブラルタル海峡の向こう側は、もうアフリカ大陸なのである。 フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈。この山脈の南のイベリア半島は、その大部分がスペインの領土である。西側にこの半島の1/6位の大きさでポルトガルが位置する。 この2国はご存じ15世紀頃の大航海時代には、コロンブス、マゼランらの冒険家の大活躍により、まさに天下を治めた時代だった。 アフリカや中南米の国々は、ポルトガル語かスペイン語を話す国が多く、どちらの言葉を話すかで、かつてどちらの植民地だったかがわかるのである。 両国の領土拡大、植民地獲得合戦をおさめるため、1493年ローマ教皇は地球を半分に分けそれぞれをポルトガルとスペインの領土に定めた(そんな無茶苦茶な・・・^^;)というエピソードがあるぐらいのまさに無敵の大国だったわけである。その事もあり、スペイン語は世界の国々で実用的に、英語、中国語に次いで3番目に多く使用されているという。インターネットでスペイン関係のホームページを見てみると、スペイン語に関するホームページも多く見られファンも多いようである。 しかし、今はもうすでに過去の話し、当時の繁栄を誇る建造物も地震などの被害で少なくなっており、当時の天空の覇者といった優雅な趣を感じるというより、少し寂しさが残る気がする。諸行無常の響きありといったところだろうか。 ■バルセロナ/サクラダ・ファミリア スペインというと、闘牛にフラメンコ、シェスタ(お昼寝。今でも本当に昼の1時〜4時まではシェスタタイムで昼食と昼寝の時間になっている)が有名だが、近代芸術において、傑出した芸術家を生み出したとてもアートな国でもある。ご存じ「サクラダ・ファミリア」はバルセロナにある未完の大聖堂であり、設計はもちろんスペインの生んだ大芸術家アントニオ・ガウディである。1880年に建設が開始されたが、1926年完成を待たずに亡くなってしまった。スペイン内戦の後、建築が再開され、紛失(消失)し、残された設 計図のみを手がかりに、今日も建設が続けられている。 建築の際に一番問題になる点は、オリジナルの設計図がない中で、ガウディ氏がどのような設計をしていたのか、他の残された設計の中から、そのデザインの本質、流れなどを理解、推測しながら設計をすることだそうである。 この辺のところも、最近では、コンピュータを駆使したハイテク作業により、設計パターンなどを割り出し、効率化されてきたという。それでも完成までにはまだまだ100年ぐらいはかかるという。死して今なお生き続けるガウディ氏の芸術精神、この大聖堂の威風のごとし偉大なりといえる。 このガウディ氏の神髄は、産業化、機械化へ進む時代の流れの中において、この「物質主義」に反対した「自然主義」を唱え、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術精神にある。自然界の力を芸術に取り入れ、直線などの自然界に存在しない形を徹底的に排除し、何人も真似のできない独特のデザインを生み出している。 ■ダリが来た
このガウディ氏のほかに、近代芸術の開祖ピカソや、サルバトール・ダリといった大芸術家を生んでいる。個人的にこの、ピカソ、ダリという方の絵は好きで、ちょうど、ただいま東京新宿の三越南館(現在閉店セールで連日大変な賑わいになっている)の7階にある三越美術館にて、「ダリ展」が行われており(1999年6月12日〜8月20日)、米国ダリ美術館所蔵の作品をまとめて拝むことができる。 先日、このバーゲンの客でごった返している中をかき分けて、三越美術館に行って来たのだが、やはり「生ダリ」は強烈な迫力があり、シュールレアリスムの神髄を堪能し、ダリ氏のオーラのようなものを体全体で存分に浴びてきたところである。 先ほどのガウディの建築も凄いが、ダリも凄い。ピカソはさらにもっと凄い。 このスペイン御三家の芸術、いや人間の想像力は、とても尋常ではない。あふれ出る想像力、ほとばしるイメージ。とても並の人間には見ることの不可能な「イメージ」を私たちに与えてくれる。 「ダメだ、ダメだ、そんな考えじゃ!、一回今考えているイメージをぶち壊してごらん。もっと、自由に想像してみたらどうだ、えっ!、どうなんだこらっ!、できるもんなら、俺のイメージを超えてみな、まあ、それは無理だと思うけどね〜ふっ、ふっ、ふっ」 ダリの肖像画の向こうから、上を向いたひげをさすりながら、彼はあざ笑うように語りかけるのである。 ■ピレネー山脈の向こう スペインに関しては、その他いろいろと書きたいことがあって細かく書いているととてもページが足りないので、最後にスペインの感想を簡単に述べてまとめとしたい。 フランスとの国境にある、「ピレネー山脈の向こう側は、ヨーロッパではない」―と他のヨーロッパの人々に言われているスペインだが、確かに他のヨーロッパの国々とは違う。明らかに違う香りの国である。パリも華やかな芸術の都だが、バルセロナスもそれに劣らず芸術の都である。人々の顔かたち、文化も風習も他のヨーロッパと表面上似ているが、その内面は違っている。かといって、地中海を挟んだアフリカとも違う。 では、いったい何だ。――こたえは「スペイン」なのである。ここはヨーロッパではなくアフリカでもなく「スペイン」なのである。 次回はスペインその2の予定です。 |
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